FHSW official dev BLOG
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これまでのFHSWでは、強力な携行対戦車火器は枢軸軍対戦車兵の特権でした。
しかし連合軍対戦車兵の諸君! もう嘆く事はありません!
諸君らにも新たな戦車殺しの槍を与えましょう!





■バズーカ用新弾薬
□New rockets for Bazooka

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 1942年末、米軍は携行対戦車火器の新たな方向性を打ち立てました。従来の対戦車手榴弾より遥かに貫通力に優れた成形炸薬弾と、いかなる強肩をも上回るロケットによる投射能力の組み合わせ──軽量かつ強力な対戦車火器「バズーカ」の登場です。
 
 しかしこの新たな武器も、初めから完成された物ではありませんでした。当初採用されたM6, M6A1ロケット弾は頭部形状に問題があり、命中に際して弾頭部が潰れる、傾斜装甲に当たると滑って弾体が折れる等の問題を起こす事があり、十分な貫通力が発揮されなかったのです。

・T12成形炸薬ロケット / T12 HEAT Rocket
 これに対し、米軍は新たに弾頭部形状を半球形に改めたM6A3ロケット弾を開発します。これにより滑り・潰れ問題が解決され、装甲貫通力は4インチから5インチ前後へと改善されました。この新型ロケット弾は1943年末頃には実戦に投入され始めます。改善はそれ以降も続けられ、1944年初頭頃には新たなT12ロケットが試作されています。これは大型の折り畳み式安定翼を備えることで精度を大きく改善し、さらに信管の改良によって地面に着弾した際の作動確実性を高め、対人効果も向上しました。
 
 今回FHSWではこのT12ロケット弾を新たに実装しました。インゲームの性能としましては、従来のM6A1ロケットに対して装甲貫通力を100mmから127mmへと改善、精度が向上し、そして対人効果の若干強化されています。速度や射程などは変わりなく、劇的な新兵器というよりは全体に使い勝手が向上した改良版という方が良いでしょう。T12ロケットは1944年以降のマップで時折姿を見せるようになる予定です。

・MkII破片榴弾ロケット / Mk.II Frag Rocket
 バズーカは有力な対戦車火器であるだけでなく、軽量簡易な投射機としても有用でした。このため前線では対戦車戦闘のみならず、銃眼潰しなどの用途にも多用される事になります。しかし成形炸薬弾は通常の榴弾に比べると人馬に対する効果が劣る所もあり、これに対して前線レベルでの改善も試みられました。Mk.II破片弾頭はそんな急造兵器の一つで、M6A1ロケットのモーター部の上にMk.II手榴弾を2個取り付けています。信管は手榴弾のものがそのまま流用されているため、着発機能は持ちません。この応急破片弾頭は意外に好評であったようで、後に正式に9万発が製造されたものの、これら製造分は結局実戦には間に合いませんでした。

 FHSWにおいては、Mk.II破片榴弾は少々変わった使い勝手を持つ武器となるでしょう。着発信管でなく4秒時限信管を持つため、ロケットは着弾点に留まらず、いくらか滑ってから起爆するといった事が起こり得ます。この特性のために、平原を行く敵兵の傍でこれを炸裂させるといった使い方は少々難しくなってしまいます。しかし市街など入り組んだ地形においては、時限式であることを活かした独特の使い方も可能となるでしょう。勇敢かつ狡猾な対戦車兵諸君であれば、FHSW開発陣が考えもしなかったような用法を見つけ出す事でしょう。なお、この弾もすべての連合軍バズーカ兵に配備される訳ではなく、一部のマップで配備される予定です。また各兵士の弾薬所持数は各弾種個別カウントではなく、全弾薬で共通になっています。対人用に使い過ぎて肝心な時に対戦車攻撃に使えない! といった事のないようご注意を。この点は今回実装される他の対戦車火器においても同様です。

・T27発煙ロケット / T27 HC Smoke Rocket
 バズーカは成形炸薬弾や破片榴弾のみならず、発煙弾や焼夷剤、さらには化学剤の投射手段としても有望でした。このために各種の弾頭が研究されていました。こと発煙弾についてはT26 WPロケットとT27 HCロケット等がM6A1ロケットをベースとして開発されています。前者は多少の焼夷効果を持つため煙幕遮蔽と敵人員への効果が期待されました。一方後者は人体に対する効果は小さいと考えられており、特に味方の攻撃や撤退を援護する用途に適するとされました。

今回FHSWではこれら特殊弾頭のうち、T27 HCロケットが実装されます。これは特に敵(ないし不幸な味方)に対してダメージを与えることはなく、単に着弾点で煙を発生させて視界を遮る効果のみを持ちます。従来広く配備されてきた発煙手榴弾よりも遥かに遠距離に、そして比較的正確に撃ち込む事が可能であるため、敵銃眼等を塞いで味方の進出を援護する等、戦車がいない場面でも大いに有用な装備となるでしょう。なおダメージ効果が無いため、味方が近くにいても安心して使用できますが、あまり無暗に味方の周囲に撃ち込めば却ってその行動を阻害する事にもなりかねません。後で戦場外で喧嘩にならないためにも、連携が肝心です。



■M18無反動砲
□M18 recoilless rifle

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 連合軍の携行対戦車火器としてはバズーカが決定的立ち位置を占める事となりましたが、米軍では別の方向性も検討されていました。無反動砲です。これは自体は第一次世界大戦前からアメリカで開発されていた軽量な火砲ですが、長らく米軍では大きな注目を集める事はありませんでした。しかし北アフリカで独軍が用いたそれに遭遇するに至り、再びこの有用性に目が向けられます。
 この古くて新しい方式の火砲の開発に際し、米軍は様々な方向性を検討しました。無反動砲はロケット弾程ではないものの通常形式の火砲に比べれば遥かに軽量であり、故に歩兵のための大砲、歩兵砲としての用途が注目されます。軽量かつ大威力の歩兵砲という方向性としては105mm無反動砲、あるいは107mm迫撃砲を直射版とした「107mm無反動迫撃砲」といったものが考案されます。
 一方、極めて小さな大砲という方向性に進んだのが57mm M18無反動砲です。これは重量が21kgにまで抑えられており、本体に備えられた脚を用いて地面に置く、機関銃用の三脚に搭載する、さらに場合によっては兵士が肩に担いで発射する事さえ可能でした。M18は火砲としては軽量とは言えバズーカに比べると遥かに重く、また対戦車能力では劣るという難点もありましたが、しかしバズーカに比べれば高初速かつ精度に優れるため歩兵の直射火力としては有用であり、太平洋戦線の末期に一定の活躍を見る事になります。

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 FHSWではそんな歩兵の小さな大砲、57mm M18無反動砲を実装します。同砲はゲーム内性能においても装甲貫通力でバズーカに一歩劣るものがあるため、従来の対戦車兵装備を完全に代替する装備とはならないでしょう。一方でその弾道特性はFHSWに現在実装済みのあらゆる歩兵用投射器よりも優れており、バズーカの射程外においても十分な命中率が期待できます。ただしバズーカに比べると、発砲煙が大きく敵に位置を察知されやすいという問題もあります。遠距離からの射撃は、射手が身を守る為にも必要であるかも知れません。

・M86F照準眼鏡 / M86F Telescope
 遠距離からの射撃については、M18無反動砲が備える高倍率照準器は大いに助けになるでしょう。今回FHSWではSW要素として戦中のT130E2照準眼鏡ではなく、あえて戦後仕様のM86F照準眼鏡装備型として実装しました。これはレティクルに測距用のスタジア曲線が描き込まれており、真横から見た全長6mの敵戦車の長さが、丁度この線の中に納まるようになっています。つまり敵戦車の見かけの大きさとこの線を合わせて比較することで、おおよその距離を見積もることが可能となるのです。
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従来FHSWの兵士が持っていた「熟練兵の眼」と似た機能が照準器そのものに組み込まれた格好で、これにより遠距離でも素早く正確な照準が可能になっています。
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なお敵戦車が正面・背面を向けている場合は照準器の曲線と縦中心線との間を用いて測ることで、幅3mの標的に対して距離の概算が可能になっています。
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そのほか、各横線は4ミルの間隔で刻まれているため、これを用いて的までの距離を計算することも可能です。この方法は少々面倒ですが、敵戦車の大きさが6mないし3mピッタリではないような場合にも有効です。
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・M307A1成形炸薬弾 M306榴弾 M308発煙弾 T25E1散弾 /
M307A1 HEAT, M306 HE, M308 WP smoke,T25E1 Canister

 M18無反動砲は対戦車火器である以上に軽便な歩兵砲であり、このために成形炸薬弾以外にも様々な弾薬が開発されました。今回FHSWでは4種の弾薬を実装しています。
 M307A1成形炸薬弾の装甲貫通力は76mmで、大型化した中戦車以上を相手取るには少々力不足なところもありますが、大戦末期においても幾つかの車両には依然有効です。ロケット弾より精度に勝るため、防御上の穴を持つ車両が相手であれば、そこを上手く狙い撃つ事で貫通力の不足を補う事も可能かも知れません。
 M306榴弾は着発信管を持つため、先述のバズーカ用のMk.II破片榴弾とは異なりオーソドックスな榴弾として使用できます。
 M308発煙弾はバズーカ用T27発煙弾と同様な発煙効果を持つように設定されていますが、M18無反動砲自体の良好な弾道特性により、遠距離にも一層正確に撃ち込む事が可能です。
 T25E1散弾は多数の子弾をばら撒く対人用の散弾で、近距離に密集した人員に効果的です。特に崖上や建物の屋上など見上げるような位置関係にいる敵には通常の榴弾は少々撃ち込みにくいですが、散弾であれば効果的に対処できます。但し弾子サイズが小さいことから射程は180m程度に限られており、また軽車両や航空機にも効果はありません。
 これらの特殊弾も全てが標準配備される訳ではなく、マップにより所持・未所持が異なるものとする予定です。

 また同砲は歩兵携行型だけでなく、ウィリーの機銃架に搭載したタイプも実装予定です。これは従来FHSWにはあまり無かった形態の車両であり、斬新な活用方法が期待されます。



■オードナンス 3.45インチ無反動砲 Mk.1
□Ordnance, RCL, 3.45inch Mk 1

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 無反動砲の携行対戦車火器への応用に注目していたのは、独軍や米軍だけではありませんでした。当時、英国のデニス・バーニー卿はスウェーデンのボフォース・カール・グスタフ社における20mm無反動対戦車銃に関与していましたが、通常火砲に比して小口径な対戦車銃の価値は戦車の進歩に伴って急激に低下しつつありました。また無反動砲は通常火砲に比べて初速を得にくいという欠点があり、徹甲弾を用いる対戦車銃としては余り有望な方式でもなさそうでした。
 この問題に対しバーニー卿は、一層の大口径化に加えて、初速に依存せず対戦車能力を得られる弾頭を用いることで解決を図ります。このような弾頭としては成形炸薬弾が知られていますが、卿はこれに加えてウォールバスター弾、今日ではHESHないしHEPとして知られている弾頭をも開発し、対戦車弾薬に一つの新機軸を打ち出しました。
 これら二種類の弾薬を用いる英国の無反動砲も、やはり米国同様に様々なサイズのものが検討されました。ことHESHは対装甲効果のみならず対コンクリート効果も優れていると考えられ、またこの特性は当時連合軍が大陸への反攻に当たって障害となると信じられた独軍の要塞「大西洋の壁」や「ジークフリート線」の突破に有効であると考えられました。このために英軍の無反動砲計画は米軍のそれに比べて総じて大口径であり、95mmや254mm、さらには183mmや203mmといった軽量超大威力砲としての方向性までもが模索されました。
 このうち3.45インチ(87.6mm)無反動砲は最小のもので、米軍のM18無反動砲と同様に三脚に搭載しての使用や、あるいは(本体34kg+弾薬12kgという大重量にも関わらず!)歩兵が肩に担いで運用することが想定されました。
 しかし心配された「大西洋の壁」や「ジークフリート線」の脅威も杞憂に終わります。極東への投入も考慮されるも、これらバーニー卿の無反動砲シリーズは反動相殺のためガス噴出が不安定である等の問題を抱えており、結局実戦に投入される事はありませんでした。しかしこれらの無反動砲開発の経験は、戦後英軍の対戦車用無反動砲に道を開く事になります。
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・成形炸薬弾とウォールバスター弾 / HEAT & "Wallbuster"
 さてFHSWでは、そんな英軍無反動砲の黎明期から3.45インチ無反動を実装致します。一連の英軍歩兵用無反動砲シリーズのうち最軽量の物ですが、それでもほぼ88mmという大口径であり、そのサイズ感は圧巻です。ただし貫通力に関しては多大な期待は禁物です。 同砲には成形炸薬弾とウォールバスター弾(HESH)が実装されていますが、実は両者ともその能力ははっきりしません。こと成形炸薬弾に関しては旋転安定式である為に貫通力の伸び悩みが予測され、一方HESHについては少なくとも150mmの装甲に対して十分な効果を発揮する事が知られているのみです。これらを鑑みてFHSW独自に能力を設定しました。
 3.45インチ成形炸薬弾の装甲貫通力は120mmとしています。これはバズーカに比べて左程強力でもなく、今回同時に実装したT12ロケットにはむしろ劣る程です。しかし3.45インチ無反動砲の弾頭サイズはバズーカの比ではないため、貫通後の破壊効果は遥かに強力になっています。また人馬に対する効果においても、その大重量大炸薬により、同口径通常火砲の榴弾程ではないにせよ、相当に強力なものになっています。対戦車火器として用いる際には、味方の巻き込みに従来以上に注意が必要であるかも知れません。また発砲煙はM18無反動砲以上に大きく、位置の秘匿は一層困難になっています。
 もう一種のウォールバスター弾(HESH)については、貫通力を180mmとして設定しました。これは成形炸薬弾以上に大重量であり、対装甲用途・対人用途ともに極めて強力な破壊効果を持ちます。また同弾はFHSWの携行対戦車火器としては初めて貫通効果が実装されています。このため建物の壁の向こう側にいる敵歩兵に対しても、壁を貫通してダメージを与えることが可能です。さらにHESHはコンクリート等の構造物に対しても効果的であり、戦車砲塔転用トーチカや要塞砲等のコンクリート基部に対する打撃力は大口径加農に匹敵するようになっています。このように同弾は極めて強力で、成形炸薬弾の上位互換的なものがありますが、ゲームバランス上の理由から配備は限定的となる予定です。

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 なお3.45インチ無反動砲は実際には射距離に応じた調節が可能なラダーサイトを照準器として備えていたようですが、この調整機能はBattlefield1942では再現が困難です。このためFHSWにおいては、照準器を覗いた際に照準器上にイマジナリーな照準線が表示されるようになっています。実際にはこのような照準線は存在しませんが、射距離調節機能を疑似的に再現したものと考えてください。ちなみに同砲の弾道特性はM18無反動砲には及ばないものの、それに次ぐ弾道特性を持っており、近距離であればある程度大まかな照準でも命中が期待できるでしょう。

これら対戦車火器をはじめ、現在FHSWdevではFHSW0.6に向けた作業が決断的に進められております。しばし遅れを取りましたが、今や巻き返しの時です。どうぞFHSW0.6をお楽しみに!1
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