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FHSWに“あの車両”が追加されるって? 本当に?

 偵察車両と言えば、軽快な機動力と引き換えに限られた武装と装甲しか備えていないような印象があります。それは概ね事実ですが、そうでないコンセプトの偵察車両も考えられていました。今回はそんな異色の軽戦車シリーズを紹介します。


■VK16.02(MAN)(推定)
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・背景
 1941年半ば、MAN社は16t級偵察戦車(MAN)の試作を受注します。この車両の基本図面は同年11月に纏め上げられました。図面によれば、そのシルエットは後のパンター戦車とよく似たスタイルの鋭角な傾斜面で構成ていたようですが、前面80mm、側面60mm、背面50mmにも達する重装甲が施されており、総合的な防御力は明らかにパンター戦車を上回っていました。何故これほどの重装甲が要求されたかと言えば、それは偵察戦車という車両の特性にあります。偵察戦車が走る場所とは即ち未偵察の地域です。防御に適さない開けた地形をも駆け抜けねばならず、そこには敵が待ち構えている可能性がある。そのため、通常の戦車を凌ぐほどの防御力と機動力が必要である
──彼らはそう考えたのです。

・考証
 今回FHSWでは、まずレオパルトの最初期案である本車を実装します。MAN社時代のレオパルトについてはほとんど情報が明らかになっておらず、図面が知られているのは車体のみです。その車体はどんなものだったかと言うと、基本的なシルエットこそ後のレオパルト案とほぼ共通しているものの装甲が相当に厚い上に前面装甲の傾斜角度も僅かに大きくなっており、その防御力はほとんど重戦車に近いものがあります。3枚目のスクリーンショットに映っている前面装甲板の噛み合わせ面を見れば、その分厚さがよくかると思います。
 砲塔の形状と装甲厚は不明で武装も今一つはっきりしていませんが、一説によれば、一時期重戦車の搭載砲候補にも選ばれていた7.5cm>5.5cm漸減口径砲ゲレート0725(KwK41)を搭載する予定だったともされています。本砲はPaK41対戦車砲とほぼ同様な砲で、三分割された砲身の中間部分が徐々に絞られており、弾頭を直径7.5cmから5.5cmに圧縮しながら発射することで高初速と遠距離での存速低下低減を実現しています。故に極めて高い装甲貫通力を持ちますが、その一方で榴弾は小直径のものしか使用できないため、陣地破壊効果はあまり期待できません。今回FHSWではこの砲に合わせて、後に採用されたDB社製砲塔とVK30.02(MAN)砲塔を折衷したスタイルの砲塔をデザインし、さらに車体に準じた装甲厚を持つものとしました。
 本車の前面防御力はほぼパンターと同等であり、側面防御に関してはティーガーに僅かに劣る程度で、当初のコンセプト通りの強力な重装甲偵察戦車として仕上がっています。尚、本車は名前の通り16t級車両として計画されていましたが、かなりの重装甲であること・車格がパンターより若干小さいだけであることを鑑みれば当初の計画通りの重量に収まらないことは明らかです。FHSWでは装甲板の体積から重量を推定し、31t級として設定しました。搭載弾薬数は実際に3Dモデル内に弾薬を並べることで推定し、48発としています。

・インゲーム性能
 ゲーム的に見れば、装甲・対戦車火力ともにパンターと同等以上であるため、“戦車殺し”としては極めて優秀です。一方で、砲塔が狭く装填手を欠いているために砲の発射速度が低く、また榴弾の効果も非常に限られていることから、対人・対陣地戦闘はあまり得意ではありません。偵察戦車として見れば非常にオーバースペックなので、ただ単に前線に進出して砲撃要請を出すだけでなく、より大きな活躍が求められる車両であると言えるでしょう。
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■VK16.02“レオパルト”
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・背景
 41年末頃のMAN社は、VK16.02(MAN)と並行してVK30.02(MAN)という車両の開発も進めていました。これは後にパンターと呼ばれることになる主力戦闘車両で、その重要度は明らかに偵察戦車VK16.02(MAN)のそれを上回っていました。そのため、この重要プロジェクトに遅延が生じさせてはならぬとの配慮から、1942年1月、VK16.02(MAN)の開発はMAN社からMIAG社へと引き継がれることとなります。本車の「レオパルト」という愛称は、遅くともこの頃には付けられていたようです。
 MIAG社への引き継ぎでは基本設計は踏襲されたものの、砲塔はDB社が設計したものを用いることとなり、主砲も60口径5cmに決定されました。尚、この砲塔は同時期に開発が指示されたパンター車体の偵察戦車にも用いることとされていました。この砲塔はプーマ装輪装甲車の砲塔と形状が似ており、両者はしばしば混同されますが、実際にはレオパルト/パンター偵察戦車砲塔のほうが5%ほど大きく、また装甲厚も前面50mm側面30mmと厚くなっています。この砲塔にはT.Rbl.F.3という伸縮式ペリスコープが備えられているのも特徴で、車体を物陰に隠したまま40cm伸ばして偵察することが可能です。
 MIAG社による最初のレオパルトの基本図面は1942年7月27日に完成しました。この案では重量26t、車体長5.204m、幅3.1mとされています。転輪の直径はパンターのそれより100mm大きい960mmとされており、さらに650mmの幅広履帯を組み合わせていることから、かなり機動性が重視されているとわかります。ただし、この時点で搭載するエンジンや速度、航続距離、搭載弾薬数がどのように見積もられていたかは不明です。
 さて、一旦は纏まったレオパルトの計画ですが、26tという大重量のために利用可能な橋梁が限られることが偵察車両として問題視されてしまい、装甲を減ずることなく軽量化することが要求されます。これに対してMIAG社は車体長を4.74mへと短縮し、重量を21.9tへと減じた案を提出しました。この案では搭載弾薬数も明らかになっており、5cm砲弾50発に加えてMG42同軸機銃用の7.92mm弾薬2400発を搭載するものとされています。エンジンは550馬力のHL157ですが、これを用いた場合出力重量比は25HP/tを超えることから、機動力は相当に高くなるものと思われます。
 このように有望な改善案が示されたレオパルトでしたが、1943年1月3日、正式に不採用とすることが決定されてしまいます。43年以降を戦う偵察車両としては、その装甲・武装ともに不足していると判断されたためでした。

・考証
 MAN社案のレオパルトについては、26t案の図面が知られていますが、エンジンや搭載弾薬数などが不明です。一方で21.9案は詳細な要目が明らかであるものの、図面が知られておらず形状が判りません。そこで今回FHSWでは、26t案と21.9t案を折衷したものとして実装しています。重量26tの車体を550馬力のエンジンで駆動する設定となるため、21.9t案に比べれば若干重いものの、FHSWに登場する戦車の中では相当に軽快な部類になっています。
 前面の装甲厚は50mmに過ぎないものの良好な傾斜角度を維持しており、4号戦車や3号突撃砲に勝る打たれ強さが保障されます。また、今回は生産後の改良を想定し、車体側面を防護するシュルツェンもランダムに装備するようになっています。しばしば本車の模型作例で見られるような車体側面下部を覆うシュルツェンに加え、明らかな弱点である操縦席側面クラッペ部分にもシュルツェンを追加しているのが特徴です。
 本車の偵察車両としての特徴であるT.Rbl.F.3伸縮式ペリスコープについては、全戦車で外部視点が利用可能であるBF1942においてもメリットとなるように、本車では伸ばした際に40cmではなく4m高い視野を提供するようになっています。
 搭載弾薬数については26t版では不明ですが、今回は同様の車体をもつパンターの配置を参考に実際に3Dモデル上で弾薬を並べることで推定し97発としました。搭載機銃は21.9t案で採用されたMG42としているので掃射火力に優れています。

・インゲーム性能
 ゲーム的性格としては、軽火力ながら高速・それなりの重装甲を備えるというこれまでに無い特性を備えていることから、限定的な正面戦闘から後方拠点への急襲まで幅広い任務に堪える扱いやすい車両だと言えるでしょう。ランダムAPCRも備えているので重戦車にもある程度対抗可能であり、既に実装されている装甲自走砲車台1cに装甲と同軸機銃を備えたものと考えれば判りやすいかと思います。
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■レオパルトG型(架空)
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・背景
 レオパルトの物語は先述の通り、1943年1月3日で終わりです。それ以降の何も存在せず、もちろんG型と称するレオパルトも存在しません。しかしFHSWは「もし採用されば」のifで遊ぶものですし、採用され継続生産されていたとするのならば、生産中に何の改良も施されないと想定するほうがむしろ不自然です。
 そこでFHSWでは、もしかしたら有り得たかもしれない改良を想定した「レオパルトG型」を用意しました。

・考証
 FHSWのレオパルトG型は、パンターのG型に施された改良を参考にデザインされています。性能に影響する最も顕著な変更点は車体側面装甲版の形状変更で、史実のパンターD/A型で問題になった機関室横履帯上の張出しをなくし、直線的な形状に改めています。パンターG型と同様に傾斜部の装甲厚自体も10mm増厚してあるので、傾斜各減少を補って余る防御力が得られています。但し、これに伴い270kgほど重量が増加すると想定し、機動力は僅かながら低下させています。車体形状の変化に伴い車内の弾薬配置の想定も変化し、10発増えた107発としています。
 操縦席・無線手席脇のクラッペはシュルツェンの装着により使用不能となるため廃止しました。また無線手席に設けられていたピストルポートについては、パンターA型の改修を参考にボールマウント機銃へと変更しているので、人馬の殺傷能力が増大しています。それ以外の変更点は専ら外見上のものでゲーム的影響はありませんが、操縦手席前方クラッペの廃止・操縦手ペリスコープを旋回式に変更、車体ベンチレーターカバーの形状変更、車体ハッチを跳ね上げ式に変更、機関室上面左側にヒーター追加、車体後部右側雑具箱を暗視装置用電源装置箱に変更、消炎排気管の追加、鋼製転輪の装備など、パンターG末期型に近い仕様となっています。

・インゲーム性能
 全体に見て通常のレオパルトと比べ極端な能力差はありません。後期~末期の戦場では元々レオパルトが持っていた装甲の優位も薄らぐことから、ゲーム的にはごく普通の軽戦車と見てよい車両です。
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■レオパルト突撃砲(L/70)(推定)
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・背景
 レオパルトは重装甲の偵察戦車として開発された車両ですが、実際には偵察戦車以外にも、2cm4連装機関砲や3.7cm機関砲を搭載した対空戦車や10.5cm榴弾砲を搭載した自走砲など、様々なバリエーションも計画されていました。本車はそうした車両の一つで、「Sturmgeschutz auf Leopard (L/70)」という名前と武装のみが知られている他は、何も明らかになっていません。なお、43年のレオパルト計画の中止に伴ってこれら車両の開発はすべて中止され、一部はベース車台をルクス系列やパンターに変更して継続されることとなりました。

・考証
 レオパルトのバリエーション車両としては、10.5cm榴弾砲を搭載した自走砲の木製モックアップの存在が知られているだけで、その他については非常に限られた情報しか残されていません。レオパルト突撃砲(L/70)の外見に関する情報も全く残されていませんが、FHSWでは前出のレオパルトG型とヤークトパンターを組み合わせたような形態としました。ヤークトパンターと同様な形状の戦闘室を載せることが自然な想定ですが、今回はあえて操縦席脇の袖部切り欠きを残し、レオパルトらしい特徴を与えています。これでもパンターの砲塔とさほど変わらない戦闘室スペースが確保できていますが、そのままでは戦闘室の前後長が少々不足するとも思われたため、VK9.03ベースに70口径7.5cm砲を搭載する自走砲案を参考に、機関室上に張出しを設けています。
 搭載砲は名前からも明らかなように70口径7.5cm砲で、ヤークトパンターを参考に履帯上の袖部に弾薬を搭載した場合を想定し、54発を搭載するものとしています。この他、44年以降という配備時期を想定した補助武装として、車長キューポラ前に近接防御兵器を配置しています。砲との干渉を防ぐために操縦手席・無線手席ハッチは跳ね上げ式でなく回転式としていますが、ゲーム的影響はありません。
 装甲に関しての情報も全く残されていませんが、ここでは重心に近く重量増加に耐えやすいと思われる戦闘室前面のみ60mmに設定されています。傾斜角度を鑑みれば、ヘッツァーとほぼ同等な防御力が期待できるでしょう。装甲厚の増加と追加された構造物から重量はG型からさらに1.4tほど増加すると想定し、機動力は少し低下していますが、依然高水準です。
・インゲーム性能
 本車は機動力と火力に優れているものの、防御力は四号駆逐戦車ほどにも期待できないために、立ち止まって前線を押し留めるにはあまり向いていません。戦線に穴が開きそうな地点を塞いだり、味方の突破点に駆けつけて援護する“戦車殺し”的性格の強い車両と言えます。
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■レオパルトF型/レオパルトII(架空)
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・背景
 本車はレオパルトG型に次ぐ改良を想定した仮想車両で、パンターF型/パンターIIと同様な発展を想定しています。史実にはレオパルトF型やレオパルトIIの計画は全く存在していませんし、それが出現するだろうという想定にも妥当性はありません。
でも、ifの遊びとしては面白いのではないでしょうか?

・考証
 パンターのF型で施された改良としては、何を差し置いても小砲塔の採用が挙げられます。しかしレオパルトではもともと小砲塔スタイルの砲塔が採用されており、その点に関しては変更の必要はありません。ここではパンターF型の8.8cm砲搭載計画に倣い、火力の増大を目指した改修を施すものとしました。砲塔はパンターF型の小砲塔とケーニヒスティーガー、さらに4号戦車のものを折衷し、前面装甲面積はそのまま後方と上に拡大して、四号戦車砲塔とほぼ同等の容積を確保した3名用としています。搭載砲は、時期を鑑みれば70口径7.5cm砲でも不足と判断され得るところですが、砲塔容積から考えられる限界として48口径7.5cm砲としています。尚、レオパルトの砲塔は先の史実レオパルトの背景で述べたように、パンター偵察戦車の砲塔と共通のものとされていました。その関係から、レオパルトの砲塔はパンターのものと砲塔リング径が共通である可能性があり、それ故に7.5cm砲の搭載自体には問題が少ないものと考えられます。この他に、
 パンターF型に準じる仕様として、砲塔脇にステレオ式測距義を備え、また照準器も砲塔前面に開口部を設けないぺリスコープ式としています。ステレオ式測距義による遠距離での高い命中精度を再現するため、本車では砲弾の弾道後落量と砲の散布界を半分に設定しています(この設定はステレオ測距儀装備車両全般に適用予定です)。
 パンターF型では車長用キューポラにT.S.R.1という偵察用の伸縮式ペリスコープを備えていましたが、本車でもT.Rbl.F.3伸縮式ペリスコープを置き換える形でT.S.R.1が装備されています。これもT.Rbl.F.3と同様に高い視界を提供し、偵察戦車としての能力を高めています。
 レオパルトIIはレオパルトF型と同様な砲塔を備えますが、さらにパンターIIにおける強化を参考として、車体の装甲厚を前面60mm、側面50mmに増厚し、またトーションバーの変更に伴い転輪数を削減しています。その他にパンターIIと同様な特徴として無線手ペリスコープを旋回式に改めていますが、これは外見以上の違いはありません。
 搭載弾薬数はレオパルトF型/レオパルトIIともに、パンターG型の車内配置を参考に59発としています。レオパルトF型では砲塔の大型化に伴ってレオパルトG型より800kgほど、レオパルトIIでは車体装甲の強化によってさらに1.8tほど重量が増加すると想定し、併せて幾らか機動力も調整されています。

・インゲーム性能
 ゲーム中の位置付けとしては、この車両はほぼ4号戦車の立ち位置にある車両と言えるでしょう。レオパルトF型は火力・装甲ともに四号戦車と大差なく、装甲が強化されたレオパルトIIですらヘッツァーと同程度で、登場時期を考えれば必要最低限レベルに留まっています。
 しかしながら、両車ともに史実版レオパルト譲りの機動力は概ね維持されており、拠点から前線への短い移動時間は戦術的に大きな優位をもたらすでしょう。また射撃精度に優れることから、さほど装甲の厚くない敵装甲車両に対しては、精度の優位を活かしたアウトレンジ戦法も可能です。
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