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鈍重で地面とキスするIL-2にも、トロ過ぎて戦車に落とされるTB-3にももうウンザリ!
そのような反動的なため息をうっかり漏らして後部銃座勤務になる心配はもうありません。
栄光の赤色空軍は革命的新型爆撃機を採用した!

1930年代初頭、ソ連の爆撃機技術はツポレフ技師による重爆撃機を基本としていました。
TB-3を代表とするそれらの爆撃機は、開放式操縦席や固定式の降着装置など古臭い部分もありましたが、
4発エンジンと分厚い翼による大きな搭載量を持つなど、この時代としては総じて高い能力を持っていました。

一方、第一次世界大戦にパイロットとして従軍したイリューシン技師はその頃、中央設計局の局長を勤めていました。
彼の設計局は中央空気力学研究所と協力関係にあり、そこから彼は空力的に洗練された薄い翼と格納式降着装置を備えた新型双発爆撃機のアイデアを考え出しました。
そして1933年の終わりに、彼はその機体の試作許可を国から得ることができました。
いくつかの試作機を経た後、1936年8月に、その機体はDB-3として赤色空軍に採用されることが決定しました。
DBとはДальний бомбардировщик、すなわち長距離爆撃機の頭文字を取ったものです。

DB-3は生産の途中で多数の改良が加えられましたが、中でも試作設計局が1939年に初飛行させたDB-3Fは、これまでとは全く違った機体となっていました。
最も大きな変更点は葉巻型の機首で、空力的にはあまり変化はありませんが、極めて良好な視界を爆撃手や前方機銃手に提供することができました。
目的が同じだけあって、外見上の印象は日本の一式陸上攻撃機に非常によく似る結果となっています。
他の変更点としては、エンジンが従来のM-85ないしM-86エンジンから、より強力なM-88へと変更されています。
800馬力双発から1100馬力双発へ、実に1.4倍近く出力が強化されたため、そのパワーを使い切るためにプロペラもより直径の大きな物に変更されています。
DB-3FはこれまでのDB3と比べて幾分重くなっていましたが、前述のように強力なエンジンを持ち、
また重量増大に合わせて翼面積も拡大されていたため、飛行性能もかえって向上していました。

DB-3Fは1941年8が7日のベルリン空襲などで活躍しますが、7.62mm機銃2挺という防御武装の貧弱さが問題となり、
次第に夜間爆撃やプロパガンダ用ビラ投下などの任務に廻されるようになってしまいました。
銃塔を12.7mm UBT機銃装備のものに換装したり、開戦初頭の工場の打撃による生産の問題から、一部の構造を木製にするなどの変更が行われましたが、
それの結果、重量が増大してしまった上、重心位置が後退して飛行特性に悪影響が生じてしまいました。

その修正のために金木混合構造の新しい主翼が設計されたのですが、この翼の設計は非常に優れていたらしく、
元々良好だった機動性をさらに向上させる効果もあることがテストによって示されました。
また、重量増による航続距離減少への対策として、胴体下に二つの落下増槽を懸架できるように改設計されました。
重量の増加は滑走距離が長くなるという弊害も生じさせていましたが、これも新型の大直径プロペラによって、悪化を最小限に留めることができました。
これら多数の改良を施したDB-3Fは、イリューシン技師の栄誉からIL-4と改名されることとなりました。

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IL-4はDB-3の前期型と比較してエンジン出力が向上している他、空力的により洗練されたことにより、機体の搭載能力もある程度向上しています。
DB-3では通常1,000kgまでの爆弾しか搭載できず、最大搭載量とされている2,500kgを積み込んだ場合は機動などにかなりの制限がかけられましたが、
IL-4ではより最大搭載量の場合でも十分な飛行性能を保つことができました。



搭載量のうち1,000kgはDB-3時代から引き継いでいる機内爆弾倉で、ここには100kg爆弾を10発搭載することができました。
爆弾倉サイズの問題から、それより大きな爆弾は機外に懸架しなければなりません。
胴体下の爆弾架は3つあり、それぞれ1,000kg爆弾を搭載できるようになっていましたが、機体そのものの搭載量の限界があるため、
1,000kg爆弾を搭載する場合は中央の爆弾架に1発のみを、左右の爆弾架にはより小型の爆弾を搭載するのが一般的でした。
FHSWでは500kg爆弾3発を搭載しています。
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IL-4は搭載能力の割に機動性も比較的優れた機体であり、激しい雷撃機動をとることも可能であったため、陸上基地から発進する雷撃機としても運用されました。
魚雷は45cmの航空魚雷が用いられた他、魚雷の後ろに小型の落下増槽を搭載することもできました。
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変り種の武装としては、BETAB-750DS ロケット弾があります。
これは直径30.5cm、重量766kgのロケット弾で、元々は海軍が装甲された艦船への攻撃用として開発したものですが、
貫通能力を買われてコンクリート製の強固な防御陣地に対する攻撃にも使用されました。
この種のロケット弾は他に203mm、254mmなど数タイプが開発されており、コンクリートに対して通常爆弾の4倍近い貫通力を発揮しましたが、どれも少数生産に留まっています。
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別の変則武装としては、VAP-500ナパーム弾があります。
これは単発のナパーム弾ではなく、複数のナパーム弾を格納した一種のコンテナで、小型のナパーム弾を複数投下することができます。
特徴的なのは、ナパーム弾が容器に収められておらず、焼夷剤が樹脂で固められた団子状の塊になっていることで、
着弾時に信管によって点火するのではなく、なんと火をつけた状態で投下されました。
まさに火の玉状態で落ちていくのですが、落下中にどんどん燃えて痩せ細ってしまうため、ある程度低空で投下しなければ効果がありませんでした。
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ゲーム的な性能としては、やはりその大きな塔裁量が魅力です。
これまでソ連の攻撃機というと、頑丈である代わりに搭載量に限りのあるIL-2か、搭載量こそ大きいものの鈍重で脆弱なTB-3しかありませんでしたが、
IL-4は十分な搭載量を持ち、さらにその重量を敵の頭上まで生き残って運べるだけの防御力を備えています。
雷装タイプ以外はそれぞれの武装に加えて副武装として100kgも搭載しているため、標的に合わせた最適な攻撃方法を選択することが可能です。
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双発爆撃機としては機体サイズがボーフォートに次いで小さいこともあり、機動性も搭載量の割には比較的良好です。
速度に関しては、やはりエンジン出力が限られていることもあり、一式陸上攻撃機とほぼ同等に留まっています。
IL-2と比較すると旋回率やロール率などは劣りますが、舵の効きに惰性が少なく、双発機らしい素直な扱いやすさを備えています。
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以上でIL-4の紹介記事は終了となります。
本機は日本のプレイヤの皆様にとってはあまり見慣れない機体ですが、秘密兵器と呼ぶには一般的過ぎ、またそれほど極端な高性能も持ち合わせてはいません。
ですが、実は一式陸上攻撃機の倍近い5200機も生産され、立派にソ連の空を支えた名機でもあります。
次期FHSWでは「赤色空軍の忘れられた軍馬」IL-4を駆って、ヨーロッパを解放しましょう!

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