FHSW official dev BLOG
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今回、この記事を皆さんにお届けできることが、これまで開発をお手伝いしてきての最大の喜びであります。
自分にとって陸上兵器では最も好きな車両、なによりこのハンドルネームの由来であるこの車両、その咆哮はすべての敵戦車を一撃で屠る破魔の矢です。
さらにその自らの一撃すら凌ぐ無敵の盾をも併せ持つ陸戦史上最強の存在。ここ最近の赤軍大幅強化はこの車両に対抗するための布石であったのか!?
それではご紹介しましょう。FHSWへいよいよヤークトティーガーが登場いたします!


FHの時代より永らく、キングタイガーこと6号B型戦車は重戦車の中でも最強の車両でした。砲塔正面装甲は180mm、主砲の貫通力は至近距離で200mmを越す威力を持ち
各戦場で八面六臂の活躍を見せ、残骸の山を築きました。FHSWのバージョンが進むにつれ、連合軍にブラックプリンスやスーパーパーシング、IS100などの対抗馬が現れても
火力と防護力の平均水準の高さから、やはり最強の座を明け渡すことはなかったのです。この力関係はそれらSWの存在しない史実であればなおのことでした。

しかし、前線部隊はさらなる要求を持っていました。すなわち、「歩兵を支援し、敵戦車と軟目標を最高3000mの距離を隔てて制圧できる12.8cm砲を装備する重突撃砲」
という具体的なもので、これに応じて1943年の初頭に開発が開始されました。この時期には6号B型は試作車の組み立てに入っていましたが、先に6号B型の車体があったから
とりあえず大きな大砲を載せてみた、という訳ではないのです。なにより、開発計画には車体は新規に設計するとしてあり、6号B型との部品の共通化は考えられていましたが
車台の流用などは全く想定されておらず、結果としては一目にはよく似た車体となりましたが、後述するように6号B型の車体とは数々の差異がありました。



さて、設計製造担当のヘンシェル社と主砲供給担当のクルップ社、陸軍兵器局の協議の結果、正面装甲150~200mm、側面100mmとし、重量は極力70tを超えないように
設計する事が定められ、ヘンシェル社はこれに基づく設計案を2つ用意し、43年4月に提出しました。A案は車体中央に戦闘室を設ける、最終的に採用された案ですが
B案では戦闘室は車体の後端に置かれ、一見すればエレファントによく似た見た目をしていました。この方式は長い砲身を最も効率的かつコンパクトに搭載できる方式であり
行軍や旋回の時などに有利であるなどのメリットがありましたが、機関室の真上に砲身が来るためにエンジンの交換は巨大な主砲を取り外してからでないと行えない
さらに機関室を移動したために6号B型と共通化する予定であるエンジンや冷却器まわりの再設計を余儀なくされてしまうため、利点に比べて不利な点が大きすぎるとされ
案を提出したヘンシェル社自身すら、改装にかかる手間と時間の制約の都合から非現実的であるとし、このB案は廃案になってしまいます。

設計デザインA案は基本的なデザインを6号B型の車体のものをベースに、車体後部を延長したり車体内部の機器の配置を変更したりといった程度の改造ですみました。
模型などでもこの車両を作る時は、6号B型の車体後部を延長して作るのが一般的です。ですが、実際には転輪同士の間隔も若干広くされており、エンジングリルの配置や
操縦室天井の高さも機関室と同じではなく50mm低くされているなど差異点が多く、あくまでもデザインが流用されただけに留まるということがお分かり頂けるでしょう。
43年5月にこれらを基にさらに精密な仕様が決定され、10月にはその仕様に沿った木製のモックアップがヒトラーに展示されて、強烈な印象を残したとされています。
かくしてヤークトティーガーは44年2月に最初の2両が完成し、同年7月から僅かずつではありましたが量産が始まりました。先の展示の場には同じく試作段階にあった
6号B型やヤークトパンターのモックアップも提出されており、6号B型の開発開始が41年5月ですから、新型車両の開発というものがいかに時間がかかるかが伺えますね。
それに比べますといくら車体設計を別途新規に行なったとはいえ、ベースとなるものがあると開発期間が相当に短縮できることを示す好例といえるでしょう。

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FHSWでは6号B型からの変更点の再現のため、既存モデルの改造ではなく完全新規モデルとして製作いたしました。既存兵器の小改造によりバリエーションを増やすというのが
慢性的な人手不足にあえぐFHSWの新兵器開発の常であり、また今後もそうでありましょうが、今回のヤークトティーガーにおいてはそれは当てはまりません。
「どうせ作るならより良い物を!」という掛け声の下、自分JagdChihaが全面監修し、FHSWmanにより完全オリジナル、壮絶な作りこみのモデリングがなされるに至りました。
なお、車体細部の仕様としてはいわゆるヘンシェル型懸架装置採用の生産中期から後期、1944年11月頃の生産型を再現しています。

jt05.jpg主砲を固定するトラペリングクランプもテクスチャではなくモデリングによって再現されています。

6号B型からテクスチャのみ一部流用した以外は完全にリファインされた足回り。jt06.jpg



ヤークトティーガーのアイデンティティともいえる12.8cm砲は、正式には12.8cm Pjk80 L/55という名称です。この砲は何とも別名の多い砲で、対戦車砲としてはPaK44の名前
この車両の搭載砲としてはPak44からPak80、さらにPjk(Panzer.jager.kanone)80へと変わり、さらに野戦加農砲としてK44の名前まで付きました。これは赤軍のZis-3のように
野砲としても対戦車砲としても使用可能な火砲を軍が欲したために起こったもので、基本的には「何に載せてあるか」で呼び方が変わってくると思えば良いでしょう。
鹵獲した外国の重砲の砲身を取り外し、これに乗せ換えたものはK81/1やK81/2などと呼ばれたりしています。野砲として運用されるほどですから射程は12000mを優に超え
BF的な交戦距離ではほとんど直線かと思ってしまうほどの弾道を描いてくれます。試射した感想はまさしく「撃てば当たる」といった感じですね。

jt07.jpg中期生産型の判別点が集中する機関室、戦闘室後面もここまで再現されています。


かのマウスにも搭載される予定であったこのPjk80ですが、APCBCという特殊徹甲弾を用いれば至近距離で30度傾斜した187mmの装甲板を貫通する威力を持っています。
ただこの数値だけを見れば、6号B型の8.8cm KwK43 L/71は同じ条件で237mmを貫通する事が可能ですから、この数字だけをもって陸戦史上最強とは言い難いでしょう。
ですが圧巻なのはその弾頭の重量です。KwK43の7.3kgに対し実に約4倍、28.3kgの重さがあり、運動エネルギーでは2倍以上の差がありますので、貫通できなくても
構造的に叩き潰してしまうのです。それを証明する有名な話として、家の裏に隠れたシャーマンを遅延信管の榴弾で家ごと貫通してしまったという話があります。
この口径なら榴弾ででも対戦車戦闘が可能なのです…。そういう訳で弾種切り替えも実装されており、榴弾を使用すれば爆発威力は105mm leFH18榴弾砲すら上回ります。
ただし史実でも砲兵としての装備や機能は持ち合わせていないので、砲撃要請を受けることは出来なくなっています。

戦闘室上面。照準器カバーは砲の左右にあわせ可動します。jt08.jpg


余談ながら、開発初期の段階では実際に搭載された12.8cm Pjk80 L/55よりも更に強力な、長砲身12.8cm L/71戦車砲の搭載まで話題に上がったことがあったようですが
ここまで巨大な砲ですと設計案Bを採用したとしてもまだ車体から2m近くもはみ出し、全く現実的でないことから陸軍兵器局でも早々に話題とされなくなりました。
このL/71砲については全くデータが残っておらず、この車両のため新規製作するつもりだったのかもしれませんが、もしそうなら実戦参加はまず間に合わなかったでしょう。
量産開始後は主砲の生産に手間がかかることが判明し、更なる増産の時には主砲が間に合わなくなるという恐れからヤークトパンターの8.8cm PaK43を搭載する計画も作られ
これを搭載するタイプにはSd.Kfz(特殊車両番号)185が用意されていましたが、結局主砲が足りなくなるほどの量産は出来ずじまいでした。
機関室上の対空MG42機銃架も、現存する車両や写真によって付いている所がまちまちだったり、はたまた付いていなかったり、製造記録にもこの装備についての記述がなく
もしかすると部隊での現地改造であった可能性も否定できないのですが、FHSWではデラックス版ということで標準装備になっています。

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一方の防護力ですが、こちらも有名でしょう。主砲の生える戦闘室正面の装甲板はその厚さなんと250mm、まともな手段では、いや、まともじゃない手段相手でもまず無敵
純粋にこの装甲を貫通してダメージを与えられるのは巡洋艦クラスの主砲でもない限り不可能です。貫通力だけでいえば自分のPjk80の至近からの砲撃にすら耐えます。
ただし、先ほども申しましたように砲弾の重量による運動エネルギーまで防御することはできませんから、大口径砲であれば弾量効果でダメージを入れることは可能でしょう。
ですが弾量効果補正のない中口径砲に対しては完璧に無敵です。自国独軍の各種88mmや英軍17pdr、赤軍85mm Zis-S-53や米軍3inch砲も全部弾いてしまいます。
ただ、側面後面は傾斜しているとはいえ80mmです。この車両が現れるような戦場では80mm程度は難なく貫通する戦車が多数ですから、敵へ前面を向け続ける努力を欠くと
即座に棺桶と化すでしょう。巨大な車体のため被弾率は高いので、地形をうまく活用しないと意外と脆いかもしれません。

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機動力はクラッチや変速機を改良することで、最高速度は6号B型よりも若干速いぐらいですが、いかんせんエンジンが非力ですので静止状態からの旋回は相当鈍いです。
いくら部品の共通化のためとはいえ、パンターからさらに20トンも重量が増加しているのに、なぜか頑なにエンジンは同じというのがなかなか理解に苦しむところですが
6号B型ともども、整備さえきちんとすれば意外と稼働率は悪くなかったようです。ゲームでは敵に側面を見られてから対処しようとしてもまず間に合わないので、回り込まれる前に
前面を向けられるように先手を打って行動せねばならないでしょう。駆逐戦車の宿命として砲塔がないので外部の視察が困難ですが、機関室上のMG42対空機銃以外にも
NtW操作席と車長席で全周を視察することができ、特に車長席ではズームされた視界と任意の方向を音声とミニマップの矢印アイコンにより指示する機能が付く予定ですので
注意深い戦車兵が多数乗り込んだ場合は敵戦車も歩兵も、まったく近付く術はないでしょう。

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テクスチャも各戦線やマップ環境に合わせ7種類も用意されていますが、その中でも特に目を引くのはプライマー塗装バージョンでしょう。これはもちろん正規の塗装ではなく
戦争末期も末期、仕上げ用の塗料すら満足に手に入らないようになり、製造中に仮塗装される錆止めの下地材のまま出撃していった…という、哀愁漂う車両を再現しました。
製造中に工員が作業のためにチョークで書き込んだメモ書きや溶接のための当たりつけラインなども書かれたままになっており、このなりふり構わぬ逼迫した雰囲気が
末期戦MAPの空気感を一層緊張させてくれるでしょう。

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さあ、いかがだったでしょうか。開発陣の並々ならぬ心意気をほんの少しでも感じていただけましたら嬉しいです。
徹底的な考証と作りこみのためポリゴン数も爆発気味、赤軍の巨砲B-4が7258polyのところ、なんと28370polyという艦艇モデル並みのポリゴン数になってしまっていますが
こんな超兵器を一つのMAPに複数出すことはないだろうということで勘弁してもらえればと思います^; 是非一度は試験場などでゆっくり眺めてみてくださいね!






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