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半年ほど前、当FHSWとBG42の開発チームにおいてモデルの相互提供が行われたニュースを覚えていらっしゃるでしょうか。
こちらから提供しました流星改や疾風、パーシングはすでにBGの現行版へ登場し、赫々たる戦果を上げていますのは皆さんご存知の通り。
本日はいよいよBGよりFHSWへ提供された新兵器たちの紹介ならびにインプレッションをお伝えします。



まずは皆さんご待望の米陸軍への新兵器の登場です。
M18ヘルキャット駆逐戦車と派生型のT88HMC自走榴弾砲でございます。


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駆逐戦車というとドイツのラングやヤクトパンターなどのように、砲塔がない分比較的重装甲で、低姿勢を活かし待ち伏せを得意とする車両を思い浮かべがちですが、
米陸軍での駆逐戦車の定義はこれとは正反対を行くものでした。すなわち、砲塔を持ち姿勢は高く、装甲は徹底的に薄くしてスピードが出せるようにしてあり
その機動性を生かして敵の戦車が現れたところへ急行し、ヒットエンドラン戦法を取るものという戦術、設計思想でした。



この考え方に基づいて初めて作られた駆逐戦車がおなじみM10ウルヴァリンと、このM18ヘルキャットでありました。この2両はほぼ同時期の開発でしたが、M18にはM10以上の
高速力を発揮しうる設計がなされていました。M10がM4シャーマンなどと同じ足回りであったのに対し、M18ではパンターなどで有名なトーションバー式懸架装置が採用され
エンジンはM4と同じままでしたがM10以上の徹底的な軽量化が施された結果、重量は17.7tまで削られ、なんと最高時速80km/hを出すことが可能になりました。
この数値は第二次大戦中の装軌車両(キャタピラを履いた車両)のなかでは最高の速度を誇ります。かのキワモノ兵器GT101ガスタービン搭載型パンター並みに速いです。
エンジン自体の出力はそこまでではないものの車体が軽いので、トルクが低い分加速は少々劣りますがスリップしにくいため随分と扱いやすく仕上がっています。

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開発初期の計画では37mm級の主砲が搭載される計画でしたが、戦争が推移するにつれそのような豆鉄砲では既に時代遅れとなり、試作段階で57mmへと強化されましたが
それでもまだ不満であるとされ、結果的には76.2mm 3インチ砲を搭載することで完成しました。この主砲はM4シャーマンの76.2mm砲搭載型と同じものですが、
それでは装甲が薄いとはいえ、80km/hもの高速を出す本車のほうがM10ウルヴァリンより強い、そうお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実はそうではないのです。M10に搭載された3インチ砲はM4やM18の3インチ砲と口径は同じでも薬莢が大きい全くの別物で、若干ですが高威力となっているのです。

この車両もまたオープントップですが、2番席に全周旋回可能なM2重機関銃が装備されていますので、狙撃にさえ気をつければ歩兵はなかなか接近しづらいはずです。
というより、この点を除くとM10やM36ジャクソンに勝っている要素は速力しかありませんのですが…^;

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ただし装甲については、前代未聞の80km/hなどという速度を出すための副作用といいますか、相当にお粗末かつ貧弱で頼りないものでしかありません。
スペックシートの装甲厚のみを比較すれば、場所によってはチハにも劣るほどです。生産車の大多数が投入された西部戦線においては約70mの至近距離においてドイツ軍の
ライフル用徹甲弾に容易に貫通されてしまったとの報告も多数残っておりますので、実情は駆逐戦車というよりも対戦車砲搭載のAPCといったほうが正しい感じです。
まさに一撃必殺を心がけねばならぬ玄人向けの車両といいましょうか。最大の武器である高速を利して通常では通れない地形を走破し、敵の裏と虚を突く事が重要でしょう。



史実ではノルマンディー上陸戦が初陣だったようですので、それ以降の西部戦線MAPではよく見かけることが出来ると思います。が、既に古臭くなっていた戦術に
特化しすぎていることと、かつ90mm砲搭載のM36ジャクソンの登場でますます影が薄くなり、どんどん重装甲化する独軍戦車相手にはあまり大きな戦果は残せなかったようです。

太平洋においても一部使用されたようですが、日本戦車相手に3インチ砲の火力は牛刀を以て鶏を捌くの例えに等しく、かつ日本軍の小火器でも撃破されてしまう装甲ですから
西部戦線以上に活躍は出来ない有様でした。歩兵支援の場合ですと75mm砲の方が榴弾の火薬量が多く高威力なので、いよいよこの車両には仕事が無いんですよね^;



さて、せっかくいただきましたM18ですので、SWとしてバリエーションを追加してみました。105mm榴弾砲を搭載して歩兵支援任務に特化させたT88HMCです。
ただし小型の車体に大きめの砲を積んだ関係から、装填速度は同じ105mmクラスの他砲と比べますとかなり遅くなっていますので、適当にばら撒いていると痛い目を見そうです。
高速で戦場を走り回り歩兵にとってのスーパーマンとばかりに榴弾をお見舞いしてくれる本車も、史実では終戦により開発途上で中止となってしまいました。

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M18について総合しますと、「WW2の火力に現代戦車の機動力、そしてWW1の防御力」といった感じです。
識者に言わせれば「登場時期を誤り活躍の場を失った車両」という評価をいただいていますが、この車両を作った経験が後の戦後戦車の礎となっていることもまた確かです。
現代のMBTに匹敵するその機動力を活用して、戦友諸氏により全く新たな戦法が編み出されることを期待します。





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